私たちが、今、泣いている場所。

私たちが、今、ひざまづいている場所。

私たちの、清らかな、場所。

一粒の塊。

まずは、形。黒目の奥に映る光と影。そして、匂い。それらは一瞬にして通り抜ける。私たちの未成熟な肉体を。その一粒は、鉛のようであり、歪んだワルツのようであり、水生植物のエキスのようであり、太古の蟲のようでもあり、自然の造形物か人間の産み出したものなのか、そんなことはもうどうでも良い程に、

あるがままだ。

私たちが、彼、彼女に初めて遭った時、彼らははにかんだような、戸惑ったような、産まれたての赤子のような、全脳に満ちたパルテノンのような、何もかもを秘めていて、でも確か、そうだ、彼らがこの一粒を産み出すだろう事を果たして想像していただろうか。私たちは、何も知らなかった。イマジナリーもなかった。でも、彼、彼女は、創造してみせたのだ。それは、鉄条網の中で産み出された。『真昼にトランプをしたり、酒を飲み交わしたりする』裸電球に照らされた食卓の上で産み出された。そこには一人きり。いや、二人、三人か。

あるがまま。

カカオに関する引用詩篇1

『われわれには食がない

 われわれには死に触れるべき食がない』

カカオに関する引用詩篇2

『地上にはわれわれの食がない

 地上にはわれわれの死に値する食がない』

今、私たち、彼、彼女は夢見る、

宇宙に手をかざすこと。

はっきりと、NOを突きつけること。

NOを突きつけること。

この地に、磨かれぬまま土色で、自然のままにまだあるダイアモンドをもたらすこと。